2017-01-01から1年間の記事一覧
10月にスカートが、11月にはトリプルファイヤーがそれぞれシーンに衝撃を与える名作をドロップした2017ペナントレース後半戦。 東京インディー三銃士、奇跡の惑星直列のしんがりを務めるのは、しゅっとしたファブフォー・ミツメである。 それにしてもこの状…
あの突然のストリーミング限定リリースから半年、俺にとっての2017年下半期は「Popcorn Ballads」の季節だった。それくらいこの大作の謎めいた魅力に翻弄されていた。ブログもしつこく二回書いた。 なのでその「Popcorn ballads」と前作にして傑作「Dance to…
インディー界を牛耳るグルーヴマスターあだち麗三郎による全面サポート、超一流のポップミュージックソムリエ・スカート澤部渡の推薦コメント、そしてインディーレコード店の良心・ココナッツディスク吉祥寺の大プッシュという、まさに走攻守三拍子揃った大…
「ブログを100本書くより、イベント1回やった方がいい」というわけではないのだけれども、スカート ・ミツメ・トリプルファイヤーが三ヶ月連続で新譜をリリースする2017年の奇跡をレペゼンすべく、Book cafe&barカゼノイチにて「第一回 月光密造を密造する夜…
会場のサンモールホールは、新宿御苑前駅2番出口を出てまっすぐ歩いて徒歩3分。と頭に叩き込んでいたにも関わらず、きっちり反対方向に歩いていた方向音痴の私。気がつくと新宿御苑に到着していた。あぁまたやってしまった、と思って引き返そうとした瞬間、…
Videotapemusicの新作『ON THE AIR 』。 室外機が遠慮なく生暖かい空気を吐き出す東南アジアの路地裏から、いつかブラウン管テレビの中で見たアフリカの秘境まで、めくるめく地球一周の旅に連れ出してくれた名盤『世界各国の夜』から約二年。 あの縦横無尽な…
※ネタバレあります。ご注意ください。 トヨタロックフェスの2日目が中止になってしまったこともあり、急に思い立って嵐の中、コーネリアスのライブに行ってきた。 コーネリアスのライブを観るのは、98年の夏にたまたまロンドンでやっていた『Fantasma』のツ…
我らがスカートがメジャーデビューすると聞いたのは、まだ暑い夏の日のことだったでしょうか。 インディーからメジャーに移ると、何がどう変わるのか、わたしにはよく分からなかったけど、渋谷駅に現れた巨大ポスター(超カッコいい!)からNHKの歌番組、果…
10/7(土)娘の学芸会の後、急いで名古屋市のテレビ塔で行われているSocial tower marketへ。3年連続で遊びに来ている。今年の目当ては王舟。アルバムはずっと愛聴していたものの、ライブを観たことはなかった。初めて聴く王舟の歌には、例えば曽我部恵一の圧…
ECDの文章を読むと、普段自分がペラペラと喋ったり書いたりしている言葉が、なんだか軽くて薄っぺらいもののように思えて恥ずかしさを感じる。 無駄というものが存在しない、清潔な文体。事実を淡々と書き連ねているようでいて、その心情をも過不足なく伝わ…
久々に名古屋のライブハウスに潜入。YOK.と落日飛車のライブを観てきました。 まずはYOK.ずっと前からフライヤーなどでよく名前を見かけていて気になる存在だったわけですが、ようやく観ることができた。しかも今回は名古屋では初というドラムの入ったバンド…
今、目の前にはとうの昔に読み終わり、付箋が貼られまくった「青春狂走曲」が置いてある。その感想をなんとか文章にまとめようとしているのだけれども、どうにもうまくいかないので、とりとめなく順番に書いていこうと思います。 まず、著者である北沢夏音氏…
台風クラブ、スカート、そして曽我部恵一。 ワタシのリスナー人生の今を象徴するような3組が出演するライブを観に行ってまいりました。 この三組に共通するものを一言で表すなら、日本のポップミュージック史の重みを「背負っている」ということ、ではないか…
先週の雨天続きが嘘のように晴れ上がった空の下で開催された、サニーデイ・サービス19年ぶりの野音ライブに行ってきた。 19年ぶりと言っても、98年も97年のライブも観ていないので、私にとって野音でサニーデイを観るのは初めてのことになる。 ちなみに私が…
植本一子がおすすめしていた(たしか)という安易な理由で読み始めた梯久美子著「狂うひと」。 島尾敏雄・ミホ夫妻の生涯を描いたドキュメンタリーであるのだが、あの「かなわない」をはるかに上回る、650ページ以上というボリュームにまず圧倒される。 こん…
サニーデイ・サービスの衝撃作「Popcorn ballads」が突然リリースされてから二ヶ月が経つが、依然として私のプレイリストの最上位に鎮座し続けている。 当初は、(リリース当日に全曲レビューを書いてしまうほど)それぞれの楽曲の、あるいはリリース方法の…
岐阜県各務原市で開催されている野外フェスOur favorite things。わりと近所だし、毎年魅力的なメンツでうらやましいなと思っておりましたが、今年初めて参加できました。 なんせ出演アーティストがサニーデイ、スカート、シャムキャッツにヨギー、D.A.NにST…
久々にライブハウスに行った。久々と言っても二ヶ月間が空いたくらいの話なので大したブランクではないのだけれども。 理由はいくつかあって、もちろん仕事がダラダラと忙しいことが主たる理由ではあるのだが、どうもいまひとつ心身のコンディションが整わな…
小田島等の個展@LIVERARY OFFICEに行ってきた。 今さら説明するまでもないことだけれど、小田島等と言えばサニーデイ・サービスのアートワークを長年にわたり一手に引き受ける盟友的存在であり、最近ではシャムキャッツのジャケットやレーベルロゴのデザイン…
シャムキャッツの新作「Friends again」を聴きました。 過去二作の小田島等によるぶっ飛んだアートワーク(最高)から一転、サバービアな温度感が素敵なジャケットと歌詞カードがまず素晴らしい。CDで手に入れて良かったなと思わせる力があります。 さて「AF…
昨日、正確には今日の夜、突如としてリリースされたサニーデイ・サービスの新作アルバム「Popcorn ballads」。 小沢健二と小山田圭吾が再び歌を取り戻し、D.A.NやYogee new wavesを始めとする新鋭が次々と傑作をモノにしていく、この2017年に投下された全22…
こんにちは。ドリーミー刑事です。 突然ですが、この2ヶ月ほどチマチマ作っていたフリーペーパー「A forzen boy, days in love」が完成しました。 A4両面、オール白黒の超絶にチープなやつです。 サブタイトルを「おいぼれのためのディスクガイド」としたよ…
もし誰かに「今年1枚しかアルバム買えないとしたら?」と聞かれたら、俺は迷わずこのアルバムを勧める。 そう断言できるほど、2017年のど真ん中を貫く、大傑作である。 この作品は偉大な先人たちが耕した豊かな音楽的土壌を受け継ぎ、そこに新たな果実を実ら…
(前編からの続き) 森道2日目。 初日とはうって変わっていい天気。 晴れてるけど、そこまでギンギラでもなく、風も穏やか。それにしても2日目は超充実のタイムテーブル。 10:30から始まるトップバッター青葉市子×detune.から19:50終了予定のceroまで全部観…
今年も当地方における最大のお祭り・森道市場に行ってきました。 というわけで、家族連れの観点でのレポートを…と思ったのですが、1日目の天気はこんな感じ。 どう考えても子供(9歳と6歳)の体力がもたないだろうと判断し、祖父母宅にてお留守番という結論…
今俺が最も、頼むからもっとその歌を聴かせてくれ!と熱望しているバンド、台風クラブ。 しかしこの一年で出た作品は、全て一曲か二曲しか入っていない7インチかコンピアルバムのみ。 しかも4月にリリースされた「相棒」は7インチオンリーだと言うから、アナ…
ミツメ、スカート、トリプルファイヤーによる「月光密造の夜」が開催されると知ったのは、たしか3月下旬。 ほぼ決まっていたゴールデンウィークの予定を光の速さで変更し、一路東京へ。 だってあの月光密造の夜ですからね…。万難を排して行きたいじゃないで…
ネクタイを締めて不安を押し殺し、もっともらしい顔をして、遠方のお客さんのところに向かうべく、特急電車に乗っている。新しい職場に移って半年。依然として俺は相変わらず空っぽのまま。空っぽの自分に、ポップミュージックを注ぎ込み続ける毎日。 道中で…
大変なモノを観たという興奮と、最高に楽しかったという喜びと、夏休みが終わってしまったような寂しさが、胸に去来しております。 そう、4月11日。ceroとGUIRO。バンド名も、エクレクティックな音楽性も通じ合う、二大バンドの共演した夜のことです。 まず…
というわけで、急遽やってきましたThe Wisely brothersライブ@K.Dハポン。 京都から来たThe Fullteenzと2マン、と思ったらハポン。ってバンドとの3マンだった。会場と一緒の名前だから気がつかなかったぜ…。 でも、そんなハポン。はちょっと面白いバンドだっ…