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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

IMAIKE GO NOW2016に行ってきました

最近のワタシがに最も楽しみにしていたイベント・IMAIKE GO NOW。

 
その名の通り、名古屋・今池近辺のライブハウス9会場で、61アーティストが昼から夜までライブを繰り広げるという、ロックおじさんにとってはディズニーランドをもはるかに凌駕する夢の国。
 
そんな一日を書いていきます。
 
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13:00〜 D.A.N @Club Upset

まず足を向けたのはD.A.N。年末のwwwのイベントでもライブを観たので二回目。
 
改めて感じたのはボーカル桜木氏の歌の上手さと、メロディの美しさ。
でも、それが歌謡的情緒に向かわずに、精緻で硬質なグルーヴの一部に組み込まれていく様がクールで気持ちいい。
 
フジロックのホワイトステージとか、レッドマーキーなんかに似合いそう。
 
そして、この日披露された新曲はブラックミュージック的なメロディの扇情感が強くなっている印象で、これまた楽しみ。
 
あと、D.A.Nの読み方が「ダン」ということがわかってよかったです。
 
 

14:20〜 ACO @ボトムライン

D.A.Nで幸先の良いスタートを切れたワタシ。
続いてはKeishi Tanakaかオープンリールアンサンブルか迷った挙句、なぜかACOを観ることに。
ほら、同世代だし、地元出身だし、D.A.Nからのエレクトロつながりだしと思ったんだけど…。
 
ステージの上には椅子とギターのみ。
まさかの弾き語り的、アンプラグド的なアレでした(エレキだけど)。
 
そしてACOはステージに登場するなり、思いきり良く缶ビールをプシュッと開けたわけですが、俺くらいのアルコール上級者になるとそのプシュッの勢いで分かるんだよね。
あ、この人もうできあがってるな…ということが。
 
とはいえ、人生経験がドーンと乗っかったようなブルージーな歌声(憂歌団のカバーも!)から、少女のように繊細な歌声まで自在にコントロールする歌唱力はさすが。
 
予想とは思いっきり違う方向だったけど、しっかりガツンとやられました。
 
しかし、ACOがスナックやってたら通うだろうな。説教されに。
 
 

15:40〜 Never young beach @ボトムライン

続いては本日の私的メインのひとつ、ネバヤン登場。
年末のwwwではあまりの人の多さに観ることができなかったので、今回が初めて。
 
結論から申し上げますと、本当に素晴らしいライブでした。
 
名盤"YASHINOKI HOUSE"に漂う牧歌的な空気が適度に引き締まって、ラウドなエネルギーとバンドとしてのかたまり感のある音が気持ち良かった。
 
超勝手な推論だけど、彼らはもう"YASHINOKI HOUSE"の楽曲を再現することに(良い意味で)飽きているからこその、あのラフで懐の深いグルーヴだったんじゃないかな、とか思ったり。
 
最後に披露したモッド感ある新曲は、伊達にリッケンバッカー使ってねーなというシャキッとした勢いがある新機軸。
アルバムを楽しみするしかない。
 
 

15:40 トリプルファイヤー@ハックフィン

ネバヤンと同時刻・別会場でトリプルファイヤー。
体調不良のため大遅刻した妻が「これだけは死んでも見たい」と駆けつけものの、あえなく入場制限。
最後の3秒「お父さんもなぁ、若い頃は高田馬場のジョイディビジョンと呼ばれていたんだよ」というフレーズだけ聞けたとのこと。
 
合掌。
 
 

16:00 休憩 @コンパル

 
トリプルファイヤーを見れなかった哀れな女にエビフライサンドをおごってやる。
 
 

17:40 柴田聡子@パラダイスカフェ21

入場規制のため断念。
 
 

18:20 Scoobie do @ボトムライン

まずサウンドチェックが達郎の"Ride on time"という時点で、並々ならぬサービス精神と、スクービーを知らないお客さんも捕まえてやろうという心意気を感じる。
 
そして、本編が始まって見れば、完成されたJBばり、熟練のソウルショー。
 
鉄壁の演奏に乗っかって、これでもかというくらいにオーディエンスを煽り倒すコヤマシュウ。
 
追い風でも向かい風でも、言い訳せず、磨き抜いた自分のスタイルで、お客さんを絶対に喜ばせるぜ、という情熱と技術。
 
ロックを一生の仕事にすること、大人になることってこういうことだぜ、と横っ面を叩かれたような気になりました。
 
 
そして、彼らをSuchmosの前に持ってくるとブッキングもとてもいい。
 
 
 

19:40 Suchmos @ボトムライン

さて、この日の私的メインその2。
私的と言うか、みんなそうだよね。
来月のツアー、チケット取れなかったもん。
 
とりあえずまず言っておかなければならないのは、ボーカルのYonceの非実写的な、クリスチアーノロナウド級の王子様ぶり。
 
もっとよく見せてよ!という女子の念力であの太すぎるボトムラインの柱が折れるかと思いました。
 
 
今さらワタシなどが言うまでもなく、日本のポップミュージック界に現れた10年に一度クラスの才能。
 
尋常じゃなく気持ちいいメロディとリズム。
そこにワーキングクラスな泥臭さがある歌詞が乗るところが現代的。
クソをクソって言い切れるヤツが一番かっこいい時代ですから。
 
 
ただ、音源の怪物のような完成度から想像するほど、バンドとしてガチッと固まった感じはしなかった。
 
それは決してネガティヴな意味じゃなくて、この人たちはこれからジャミロクワイにもサザンにも久保田利伸にもドラゴンアッシュにもなれてしまう、つまりあらゆる可能性が残されている、ということ。
 
甲子園で清原とか松井を見た人ってこんな気持ちだったのかしら…。
 
どうせならもう思いっきりドカンと売れちゃってほしいです。
 
 

20:30〜 ASA-CHANG&巡礼 @ BL Cafe

さて、トリは先日Dommuneでのライブを観てから気になってたASA-CHANG&巡礼。
 
ちゃんとこういう独創的なベテランアクトを用意してくれるところに主催者の音楽に対する愛を感じます。
 
 
ボイスサンプルを吐き出す謎の青い機械(サンプラー?)を、メンバー3人が取り囲みながら厳かに演奏する姿は、一見するとユーモラスかつチャーミング。それでいて不気味で暗示的。
 
ほら、人口知能がどうしたこうしたって言われる昨今ですから特にね。
 
そして、その謎めいた佇まいから放たれる楽曲には、音楽が音楽として成立する境界線を拡張していくような自由を感じる。
 
実験的と言えば実験的なんだけど、その言葉だけでは表現しきれない、根源的な深さを感じた。
 
それにしても、最新アルバムのタイトルトラック"まほう"、何回聴いてもあのサビで涙腺がゆるむんだよね。
 
 
数日たった今でも、その余韻を引きずるライブでありました。
 
 

21:10 終了

初めてライブハウスサーキット型のフェスに参加しましたが、天気の心配もないし、音も良いし、ゴハン食べるのも苦労しないし、ワタシのような老いぼれは野外より楽しめるんじゃないか、と思いました(子どもさえ預けられれば)。
 
 
素晴らしいラインナップを用意してくれた主催者様にマキシマムリスペクトを送って、今回のレポートを終了します。