ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

Yogeeとネバヤンの2マンを観に行ったダメな私

f:id:dreamy_policeman:20160721220121j:image
心は若者のつもりでも、忍び寄る年波には勝てないお年頃・38歳のワタシ。
週半ばの深酒によるダメージを負った身体をダラダラと引きずって土曜日のライブハウス・得三へ。

今をときめく若手バンド・Never young beachとYogee new wavesの2マンを観るのだ。

開演前、ドリンクチケットと引き換えたラムの量に怯む不甲斐ない俺を尻目に、角舘健吾率いるYogee new wavesが颯爽と登場。
演奏前からまぶしいエナジーが、ライブハウス中に充満していくのを感じるよ…。

"Like sixteen candles"から演奏がスタート。
のっけからド直球で、こちらのストライクゾーンの真ん中に投げ込んでくる、歌の強さ。

フォークもパンクもヒップホップも食べ尽くしたビートは一見トリッキーだけれども、2010年代に生きる若者が真摯に音楽を咀嚼すればそりゃこうなるだろうという、必然性と王道感。

「Dreamin' boy」のエモさ120%の熱演には、「これからはお前の時代だぜ、健吾!」と叫んでダイブしたい気持ちになりました(気持ちだけ)。


それにしても角舘君の、在りし日の吉川晃司、尾崎豊岡村靖幸を彷彿とさせるギラギラした目を見ると一刻も早く武道館くらいでドカンとかましてほしいと思ってしまいます。


続いては本日のメインアクト・Never young beachの登場。

3月のIMAIKE GO NOWで初めてライブを観て、そのなんとも形容のしがたい、オーディエンスみんなを包み込む大きな波のようなグルーヴに衝撃を受けた。
そして6月に出たセカンドアルバム「fam fam」もギター、ベース、ドラムの音も生々しく、オーこれこれ!と思わず声が出る陽性なロックンロールが最高で。

そんな新作をひっさげてのレコ発ツアー。
今日はもう絶対いい波くるでしょ、とこれまたなみなみと注がれてしまった泡盛を片手に待ち構える。

最初はややゆったりめのスタート。
安部ちゃんがメンバーをいじりながら、マイペースに朗々とてらいなく歌い上げていく。

このネバヤンとyogeeの共通点でもある「大きな歌」とでも言うような、前面に押し出されるフォーキーなメロディ。
欧米との同時代性に重きが置かれる日本のインディーミュージックの最先端ではほとんど見られなかったユニークなものだと思うし、ドリーミー刑事的にはそこにはやはりサニーデイサービスの偉大なる影響力を感じる。

さて、ライブは中盤で披露された名曲「どうでもいいけど」で一気にギアが高まっていく。
跳ねてるのに重い、鉄壁のドラム&ベースに、3本のギターによるウォールオブサウンド。
特に間奏のギターユニゾンの高揚感は、まぁいいから一回ライブを観てみてくれよ、としか言いようがない。

その勢いで「明るい未来」、喉を枯らさんばかりに歌い上げられた「お別れの歌」と一気に駆け抜けてあっという間に本編終了。

アンコールではレッドブルとタイアップするという新曲を披露。
ルースターズもカバーした「Lipstick on your collar(カラーに口紅)」を彷彿とさせる、適度に力が抜けた感じがいいんでないかと。夏なんだし。


そんなわけで、若者たちにエネルギーをもらって無事帰路につきました。