
完全週休二日制という言葉がすっかり虚しく響く師走のデタラメ感。
でも、こんなオレにもサンタがお歳暮を持ってきてくれた。
ちょうど東京へ出張に出かけた日にGREAT3とLucky tapesとyeyeのライブがあるなんて。
飲み会のお誘いを振り切って、ダッシュでスペイン坂にある渋谷wwwへ。
ちなみにワタシが生まれて初めて女の子とデートしたのがこのスペイン坂。
とか思いつつ会場到着。
(昔はオシャレだったドリーミー刑事)
スーツとコートをロッカーに押し込んでフロアに入ると、すでにトップバッターのyeyeは開演中。
まず、観た人全員が思うことだから、ワタシが中年代表としてハッキリ言っておきましょう。
かわいいです、yeyeさん。
ルックスもさることながら、しゃべりも音楽もなんかキラキラしてる。
この人は人気が出るんではなかろうか。ご本人がその気になれば。
そして手練れ感のあるバックバンドの人達も楽しそうに演奏をしていたのも印象的。
個人的にはドラムの人のルックスに強い親近感を覚えた。
いろんな雰囲気の曲を演奏していたけど、最後にやったネオアコっぽい曲が、すごく声と合っていてとても良かった。
ライブ後半、yeyeさんはちょっとショコラに似てるんじゃないかと思った直後、すぐ近くに本物のショコラさんがいてビビった。
だって顔の大きさが500円玉くらいしかないんだもん、いやマジで。
さて、その次はいよいよ我らがGREAT3。
幕の向こうから聴こえてくるサウンドチェックの音からして、ゴリゴリした気合いを感じる。
なのでこちらもビール片手に最前列、スピーカーの前でスタンバイ。
明日も朝から取引先と打ち合わせなんだが、はたして鼓膜は大丈夫だろうか。
8時きっかり、オンタイムでメンバー登場。
まず一目で、衣装のオシャレぶりと色男ぶりにヤられる。
正直、3人編成であの凝ったGREAT3の楽曲を再現できるのかしら、どう楽しめばいいのかしら、と不安だった部分もあったんだけど。
この2曲で、今日はこのファットなベースラインに身を任せて踊ってればいいんだな、と勝手に合点。
スピーカーの前でネクタイ揺らしながらずーっと踊ってました。
GREAT3の曲が素晴らしいなんてことは今さら言うまでもないんだけど、"ONO"とか"綱渡り"みたいなメロディコンシャスな曲も、実は足腰にグイグイ効くリズムを持つ曲だったんだな、とシンプルで力強いアレンジに乗っかりながら改めて発見。
実に懐の深い音楽ですよ。
自分の人生の、大事な部分を託したくなるような。
というわけで、オトナのロックンロールを満喫した、身も心も感無量の時間でした…。
Fin.
と、終わっても100点満点なんだけど、それだけで終わらないのがGREAT3。
最後に、あの美しい名曲"ポカホンタス"をノイズの海に叩き落とすような壮絶なアレンジでぶちかますという暴挙。
甘いメロディと電気的に増幅されまくった騒音と残響、そして片寄氏の咆哮。
ノイズアンドスウィートメロディの本家・ジーザスアンドメリーチェインでも、この迫力は出せないのでは?という暴力感。
客電が点いて、爽やかな笑顔でステージを去るjanを見送っても、興奮でアタマが真っ白になったままでしたよ。
-うろ覚えのセットリスト-
TAXI
睫毛
ONO
綱渡り
マイクロマシーン
穴と月
レイディ
DISCOMAN
さて、トリを飾るのはLucky tapes。
最近は若者のシーンにも注目しているオッさんも楽しみにしてました。
しかしステージを観てびっくり。
ホーンセクション、コーラス、ストリングスまで、軽く10人以上が狭いステージに。
えーと、皆さん全員がlucky tapesのメンバーさんなんでしょうか?というこちらの疑問を乗せたまま、ピースフルでファンキーなパーティートレインは出発。
途中、ダフトパンクなんかにも寄り道しつつ、楽しい線路は続くよどこまでも。
ディスコの箱バンみたいな雰囲気がとてもいい。
特にギターの人がたまにぶち込んでくるアクの強いソロがイカす。
逆にボーカルの人にもこれくらいの個性があった方が分かりやすいと思うのだけど、こういうおだやかで優しい感じがイマドキなのかもしれないな、と中間管理職のワタシは理解した。
ついでにあの場にいた男性全員の意見を代表すると、コーラスのお二人がとてもセクシーで良かった。メンバーなのかどうかは存じ上げませんが。
ところで、最近の、いわゆるシティポップとか東京インディー系のバンドってあんまり衣装とか気にしないのかしら?
いや、それもイマドキというやつなんでしょう。お客さんはみんなオシャレだし。
で、最後は全員揃ってのアンコール。
曲はベタにジョン・レノンの"Happy Xmas"。
他のバンドよりだいぶ年上の片寄氏も、恥ずかしそうにしながらもちゃんと歌っててエラいなと思った。
そして、MCにおける愛ある後輩バンドいじりは、かの加藤ひさし師匠を彷彿させてモッズの血は争えないな、と妙にしみじみしながら宿泊先のホテルに帰りました。