16年のアート納めは、風邪でボロボロの身体を引きずって訪れたトヤマタクロウの写真展「Days gone」でした。
トヤマ氏と言えば、一昨年の夏、初めてミツメのCDジャケットを見た時からずっと気になっていた写真家。
今回の展示はまさにそのミツメと一緒に回ったアメリカツアー中に撮影された作品が中心。
一見何もないようで、何かが起こりそうな瞬間の数々。
それは楽しいことなのかのかもしれないし、悲しいことなのかもしれない。
ずっと続いていくことかもしれないし、もう終わってしまったことかもしれない。
そういう胸さわぎがする写真でした
そしてその中から迷いに迷って連れて帰ってきた青焼きのポートレート二枚。
物憂げなようにも、退屈を噛み殺したようにも見える表情と、青と白にボヤけた背景。
この対比をボンヤリ眺めていると、私の頭の中にはミツメの「幸せな話」が流れてくるのです。