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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

金山のブラジルでNRQを観てジャズの大名を思い出した話

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NRQのライブに行ってきました。
会場は名古屋ロックの秘境(とワタシが勝手に思っている)こと、金山ブラジルコーヒー。

森道市場ではほとんど観ることのできなかったのでほぼ初めまして状態でしたが、すごく良かった。


例によって音源も聴かずに出かけていったので、一般的に彼らの音楽がどう評価されているのかは存じあげないのですが、ワタシが最初に強く感じたのは、ジャズ、ブルーズ、カントリー、オーセンティックなアメリカ音楽の楽しさ。
古き良き豊潤なアメリカ大陸を、馬車に乗ってトコトコと旅しているかのような大らかさ。

この個性豊かな旅人たちの会話、つまりドラム、コントラバス、ギターによる軽妙なかけあいが最高に気持ち良いのです。

しかし問題は、まホントは問題じゃないんだけど、この3リズムに乗ってフレーズを奏でるのは、ピアノでもスチールギターでもフィドルでもなく、二胡

テンガロンハットを被った旅人の中に、チャイナ服着た人が紛れ込んでいるという壮大なボタンのかけ違い感、あらかじめ決められた間違い探し感。

もちろん観る前から知っていたことだけれども、間近で聴くとこのユニークさはやはり強力。
みんな真面目な顔して演奏してるけど、いやふつうにおかしいから。

ふと、岡本喜八監督のカルト映画"ジャズ大名"の中で、海岸に漂流してきた黒人から教わったジャズにはまったお殿様が、チョンマゲ姿でサックスを一生懸命吹きまくる姿を思い出しました。

こういうある種のアクシデント、手違いすらも飲み込んで、誰も鳴らしたことのない音楽を鳴らす新鮮な喜び、異なる文化の遭遇によるエキゾチックな興奮。
最高なんじゃないすか。

しかもこの真面目そうな旅人たち、たまに旅の途中で変な草とか毒キノコでも食っちゃったんじゃないか、という勢いで前触れもなく宇宙空間に飛んでいく時があるんですよね。

生で聴く"ボストーク"(この曲だけ知ってた)とか、"門番"( やりましたよね…?)とか椅子に座っていることが我慢できないくらいに足腰がウズウズしましたよ…。

そういや"ジャズ大名"も最後は天下分け目の戦争そっちのけで、城中で狂乱の大ジャムセッション大会になるんだよな、なんてことをまた思い出したり。


サンキューNRQ、サンキュー初めての金山ブラジルコーヒー。

豊かな気持ちで帰路についた日曜日の夜でありました。


↓ジャム大名こと古谷一行
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