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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

マーカー・スターリング@K.D ハポン

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マーカー・スターリングのライブに行ってきた。

全く予備知識のないミュージシャンだったのだけど、SNS上で音楽の好みが合う(と、こちらが勝手に思い込んでいる)方々が、すごく良かったと言っていたので。


会場はK.Dハポン
この間のどついたるねんと同じ会場ですね。

オープニングアクトの小池喬、小鳥美術館の後、マーカー・スターリングことクリス・カミングスさんがいよいよ登場。

いよいよ登場、と言ってもそれまでもずっとニコニコしながら客席に座ってたんだけど。


サポートメンバーなしのピアノ弾き語り。
たまに古いリズムボックスを鳴らすだけ。

古めかしいジャケットを着た大きな身体で小さなアップライトピアノに向き合う姿がチャーミング。


決して声量があるわけではないけれど、柔らかい倍音を含んだ歌声。
朴訥とした切なさを漂わせたところがロバート・ワイアットを彷彿とさせる。


一番の聴きどころはやはりAOR的に洒脱で美しいメロディとコード。

初めて聴く曲ばかりなのに、あたかも他の楽器も鳴っているような立体的な錯覚を引き起こすのは、この人が優秀なコンポーザーたるゆえんか。


ロックバンドのライブに慣れてしまった身体には、このシンプル過ぎる音に戸惑う部分も最初はあったけど、一曲歌い終えるごとに、あたたかいものがひたひたと満ちていくのを感じた。


そして、丁寧なMCとアットホームなハポンの空気もあいまって、最後はあの場にいた全員が、彼の家に招かれたような気持ちになっていたのではないか、と。


短いながらも良いライブでした。
(もちろん、この時点で外界のひどい事態は知らず…)



それにしても今回のチケット代は3000円だったのだけど、決して多くはないお客さんを相手に、果たして採算が取れるのか、他人事ながら心配になってしまった。

少なくとも利益が動機でやれることではないはず。

とは言え、この価格だからこそ気軽に足を運んだ自分もいるわけで。

アーティスト本人はもちろん、招聘した7e.pの音楽愛に大きなリスペクトを送りたいところです。