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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

サニーデイサービス "The Birth of kiss"を聴いて


この間のceroのライブでもそう思ったし、超久々にStone Rosesのファースト聴いた時も思ったんだけど、やっぱりロックロールの命はリズム、なによりドラムですよ。

ドラム良ければ全て良し、という格言が魚民のトイレの壁に書いてあるくらいですから。


ストーンローゼスなんて、ドラムがレニじゃなかったらフツーのインディーロックだよな、と。




そんなところに届いたのがサニーデイ初のライブ盤"Birth of kiss"です。



手に入れてから毎日一回は聴いて歌って涙する。ホント最高のアルバムです。



5月の森・道・市場で観た時と同じ三人編成で、セットリストも似ているので、あの日の感動がそのままよみがえってくるようで思い入れもひとしおであります。




それにしても、どうしてこうもサニーデイサニーデイなのか。


曽我部恵一が作った曲を、ロックンロールに乗せて曽我部が歌う、という構図はソカバンもソロも一緒なのに、そのどちらとも違うんですよ。何かが。



その理由の一つは、ただ良い曲というだけじゃなくて、青年期特有の(いささか理不尽な)潔癖さと苛立ちみたいなものをはらんでいるからかなと思ったり。
(例えばそれは、11曲目"若者たち"後半のアウトロから次の"東京"への流れというか、ギャップに象徴されている気がする)


そして、その鍵を握っているのは、やっぱり実は丸山氏のドラムなんじゃないかと。


初めて録音物としてじっくり聴く丸山氏の生すぎるドラムに接して、そんなことを思った次第。



丸山氏のドラムは、むやみやたらと胸をドキドキさせてくれるというか、ある種の呪術性すら感じさせるというか、要はプロとしてあり得ないくらいヘタッピということです。ええ。




でも、ここにはオッさんになってしまった我々がもう二度と・絶対に・死んでも取り戻すことのできない「まだ何者かになる前の気分」、世間ではモラトリアムと呼ぶ感覚が、真空保存されているとも思うのです。



そして彼と同じステージに立つプロのミュージシャンはおそらく曽我部恵一しかこの世に存在しないわけだから、そりゃ必然的にサニーデイサービスは世界に唯一無比のバンドになっちゃうわけだわね、と思った次第。




あと、もう一つ言っておかなければならないことが。

このアルバムは初期から再結成後まで、満遍なく選曲されてるけど、どの時期の曲も素晴らしい!


こちらからは以上であります。