ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

ceroとインドに行ってきた

先日、仕事でインドに行ってきました。


灼熱すぎる気候の下、スパイシーすぎる料理を食べつつ、ワイルドすぎる人々の営みを目の当たりにして、これまで感じたことのないエキゾチシズムの洗礼を受けたんであります。




そんな 旅のお供に、iPadの中に入れて連れて行った音楽は、以下の10枚のアルバム。



 ・矢野顕子 + TIN PAN "さとがえるコンサート"
 ・ビイドロ "またあしたね"
 ・Awesome City Club "Awesome City Tracks"
 ・口ロロ "everyday is a symphony"
 ・cero "My lost city"
 ・cero "Obscure ride"
 ・Harpers Bizarre "The Secret of Harpers Bizarre "
 ・Bright Eyes "Digital ash in Digital urn"
 ・Curtis Mayfield  "There's no place like America today"
 ・Nicholas Krgovich "Nicholas Krgovich"



片道20時間くらいかかる移動の間はこの10枚をまんべんなく聴いていたけど、インドにいる時は「昼は"My lost city"、夜は"Obscure ride"」という感じで、気がつくとceroばっかり聴くようになっちゃいました。




"My lost city"の無国籍感と生命力に溢れたサウンドは、混沌としたエネルギーを放つ昼間のニューデリーに、メロウに洗練された"Obscure ride"の黒い音は冷房の効いたホテルの部屋で飲むビールにフィットしたんですよね。


ちなみに、ceroとは、

Contemporary 
Exotic 
Rock`n'roll
Orchestra 

の略だそうで、まさにTHE•異国であるインドにぴったりくるのも自然なことだったのかもしれない。



特に、フリッパーズギターATCQも真っ青の大胆さでルー・リードを引用した、"cloud nine"(My lost cityに収録)の力強さは、水道もガスも通っていないバラック小屋がひしめくスラム街の強烈なリアリティにも負けていないような気がして、旅の感傷と相まってものすごくグッときました。




滞在中の最高気温47℃、ホテルのシャワーからは茶色い水が吹き出し、同行者はまったく役に立たない、というそれなりにシンドイ旅は、cero無くして乗り切れなかったんじゃないかと少々真剣に思ったり思わなかったり。



 
その恩返しも兼ねて、7月4日の名古屋ダイヤモンドホールのライブに繰り出すことにしました。