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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File049:Nelories "Mellow Yellow Fellow Nelories"

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暑い…。
もうブックオフなんか行きたくねーよ。

と、ボヤきつつ、しっかり足を運んでしまう悲しきパブロフドッグ・ドリーミー刑事であります。


今回はネロリーズのファーストアルバムを発見しました。

結論から言うと、これはファーストアルバム界の殿堂入り間違いなしの作品ではないかと。



まず、ジャケット写真がいいですよ。

大人には騙されないゾ!やりたいことしかやらないゾ!という若者らしい融通のきかなさがビンビンに伝わってくる二人の表情。

往年のはっぴいえんど、あるいはウチの長女を彷彿とさせる愛想のなさであります。


この人たち、あまり正確な情報がないのですが、確か奈良の高校生か大学生の二人組だったんじゃないかと。

しかも、ギターとアコーディオンという、これまた怖いものなしの自由な編成。


「モテたいなぁ…」
「じゃあ文化祭バンドやるべ!」
「じゃあ俺、ギターやりたいブー」

みたいなイカ臭い会話から始まる男子バンドとは一線を画した、潔さを感じます。



音の方は全曲英詩のネオアコ
とはいえ、こちらも下北男子にありがちな、ギターをガチャガチャ言わせて甘い声で歌うだけの一本調子のものじゃなくて、フォークからジャズっぽいものまで、かなりバラエティにとんでます。


奈良ってパスタが主食なのかしら、というくらいに日本の風土を感じさせない欧州風味。


しかし、たぶんドラムは打ち込みだし、今となってはこのチープさすら魅力ではあるけれども、演奏と歌のレベルは察してくださいという感じ。

それでも堂々と、楽しそうに鳴らしてますけどね。

でもそれでいいのです。
これはあくまでも、「ファーストアルバム界の傑作」ですから。

人生のある季節にしか感じられないある美しい瞬間が、克明に記録されているということが、その唯一の判断基準なのですよ。

我ながらおっさんくさいこと言ってる自覚はありますが。