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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File047:クボタタケシ+渡辺俊美 "TIME"

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今年66枚目にして、初めてのシングル。

自分で勝手に始めておいてなんですが、毎月10枚以上アルバムを聴くというのはなかなか骨が折れることであります。


それでも聴けるのは年間約120枚。
それを20年続けたとして、せいぜい2400枚。
意外と大したことない気がします。

もっと打率の高い掘り方をした方が、人生を有意義にしてくれる気もしますね…。



ちなみに一説によると山下達郎氏のコレクションは6万枚とのこと。

6万枚を40年かけて集めたとして、年平均で約1500枚。月平均125枚。

そのうち半分をシングル(10分)、半分をアルバム(50分)とすると、一回ずつ聴くのにおよそ63時間。
一日平均2時間。


達郎氏の労働時間を普通のサラリーマン並みとするならば、余暇のほぼ全てを費やして、ようやく一回ずつ聴けるくらいの計算です。

まさに音楽に捧げた人生と言えるでしょうが、楽しいかどうかは知りません。


盛大に話が逸れました。
要は、たまにはシングルもいいよね、といことです。


さて、この作品、DJのクボタタケシ(キミドリ)と、東京No.1ソウルセット渡辺俊美が一緒にやったカルチャークラブのカバー。98年発表。


リアルタイムで散々聴いたので、持ってるつもりになっていたというパターンの一枚。


文系ヒップホップ黄金期だった「あの季節」の空気感がものすごく濃厚、と言うのが、久々に聴いた第一印象。

具体的には、スチャダラパーの"サマージャム'95"からソウルセットの"Jr."を経て"Sunday"くらいまでの季節と言えばいいでしょうか。

今振り返ってみると、ヒップホップというアメリカ産のフォーマットを、極東の若者達がどんどん更新しまくってた、実にスリリングな時期でありました。



そして、LBとさんぴんCAMPを股にかけて活躍したキミドリのクボタタケシの音らしく、チマチマしてないというか、チルアウトした音の中にも、ある種の凄みのようなものを感じさせます。

カップリング曲にも、その辺りの唯我独尊感が出てます。
でも、それがギリギリのところでエンターテイメントとして成立しますからね。



ちなみに学生時代、実家暮らしのさえない自分はオシャレなクラブライフとか無縁でしたが、一瞬だけ、新宿カタリストに、クボタタケシ川辺ヒロシのDJを聴きに足繁く通った夏があったことを思い出しました。



特に、時代もジャンルもガンガン飛び越えながら、自分の世界を作っていくクボタタケシのプレイにはかなりやられてしまい、なんとなく今でもその影響下にあるような気がしてます(その成れの果てがブックオフ刑事か、と言われると言葉もありませんが)。



それにしても、カタリストはいつもお客さんが全然いなかったんだけど、経営がどう成り立ってたのか、不思議であります。


とりあえず、サマーチューンの殿堂入り間違いなしの一曲なので、見つけたら即購入することを強くお勧めしておきますよ。