ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File044: Cornershop "When I was born for the 7th time"

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90年代のトラウマ作品が続きます。



90年代後半、リズム感のない文系ロック童貞どもが場末のダンスフロアーで、このアルバムの2曲目"Brimful of asha"のFatboy Slimミックスにどれだけ助けられたことか。


もちろん私もその一人ですが、そのくせアルバムは聴いていなかったという恩知らずぶり。



あれから十数年が経ちました。

ブックオフで108円というのもやむを得ない一発屋、まさに時代の徒花だったよね、という気持ちで聴いてみました。

ですが、


今聴いてもいいです、これ。



インドなアレンジ&ボーカルとブレイクビーツの印象が強いけど、実は覚えやすいメロディとギターのカッティングが心地よい、フォークソングのマナーがベースになっているので、聴く時代を選ばないんじゃないかと。


いわば、カレー風味の東京No.1ソウルセットなのかもしれない。
(リアルタイムで聴いた人にとっては今さらすぎる話かしれませんが)

が、若者の繊細なモラトリアムを体現していたソウルセットとは違って、コーナーショップからはタフな日常を生き抜く生命力を感じます。


インド移民の彼らがイギリスで生きていく上では、ニッポン生まれニッポン育ちコメ食う奴はだいたい友達、みたいな私が想像できない困難さもあると思うのですが、そこをユーモアとストリートワイズでいなすような、したたかな生活感が伝わってきます。


俺たちマイノリティの叫びを聞きやがれ!とばかりに激しく主張するエイジアンダブファンデーションのシリアス過ぎるアプローチとは違って、まずはメシが食えることが大事でしょ?まぁボチボチやろうや的なフィーリングが、生ぬるくハードなサラリーマン暮らしにジャストフィットする気がします。



例によって英語が分からないので、あくまでも音から感じた妄想ですけどね。


でも、こういう自分のルーツに対するある種のユルさが、夕暮れを迎えるこれからの日本では大切になってくる気もするんですよね。


そんなわけで、見つけたら即GETをオススメします。