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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File034:ムッシュかまやつ"パイナップルの彼方へ"

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自分もその全貌を把握していないので偉そうなことは言えないが、音楽家としてのムッシュは正当な評価を得ていないんじゃなかろうか。と、常々思っている。


あえてその理由を推測すると、スパイダース時代からあまりにも多種多様なスタイルの音楽を作ってきたがために、求道的な大御所感がイマイチ感じられない、ということではないか。


しかし、そのある種の軽さこそ、平民がどんなに努力しても身につけることのできない芸能貴族としての余裕であり、絶望的に平凡な出自の自分にはとても魅力的に映るのです。



この作品は79年発表の、ムッシュのパブリックイメージとしては印象が薄いと思われる、AOR、シティポップ期の一枚。

でもドリーミー刑事的にはこの辺りの感じが一番好きかもしれない。

まず、楽曲のクオリティがすごく高いし、このスタイルがムッシュの優しい歌声にはまっている。

さらにこの作品、構成もニクい。

前半からフュージョンっぽい男前なアレンジのナンバーを並べておいて、タイトルトラックの"Up in the pineapple"で、しっかりオチをつけるという、これぞ俺の好きなムッシュ!というべき演出。


しかも一聴するとふざけてるように聴こえるこの曲も、モンドなThe Whoみたいでちょっとかっこいいというのだから本当になんだかもう…。


一度、ライブを観てみたいと思っているのだけれども、こないだ名古屋のモッズメーデーに出てたらしいじゃないですか。


75歳でモッズメーデーって、どんだけカッコ良いおじいちゃんなのよという話ですよ。