ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File028:Love Tambourines "Alive"

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「ここは退屈迎えに来て」という田舎町を舞台にしたマイルドヤンキー小説、という触れ込みの本を読みました。


その中に遠藤って名前の、AmazonでCDばっかり買って、部屋に積み上がったCDの分だけ自意識こじらせてて、ダサい服着ておこぼれのセックスを待ちわびている、という、これ俺?という若者が出てきまして。ちょっと恥ずかしくなりましたよ。

と、言いつつ、本当に俺の良くないところは、心のどこかで遠藤よりは俺の方がまだマシでイケてるよな、と考えてるいやらしいところなんですけども。



で、今回は、そんなクヨクヨした俺なんかワンパンチで吹き飛ばしそうな渋谷系の大本命、ラブタンバリンズ

ちなみに今年47枚目。かなり積み上げたぜ、自意識。



グラマラスなグラビアアイドルとか女優を見ると、その魅力は分かるものの、彼女たちの肢体から発せられる生命力の強さに、自分のような軟弱なフィジカル&メンタルの男では太刀打ちできないであろうと、つい気後れするようなところがあります。

例えば、高岡早紀とか、杉本彩とか、絶対無理じゃないですか?例えが古くて恐縮ですが。


と、どうでもよくて品のないことを書きましたが、当時あれだけ流行っていたラブタンバリンズを聴いていなかった理由を考えてみると、そういう自分のひ弱さに行き着くんじゃないかと思ったからであります。



さて、30代半ばを越えた自分に、彼らのサウンドはどう響くのか、挑むような気持ちで聴いてみました。

ちなみにジャケット、表も裏も肉体的です。


感想を一言で申しあげると、朝のジョギング中に聴くと、身体の中からフツフツとエネルギーが湧いてくる感じがしました。

ポジティブな音楽とか苦手な自分ですが、これは認めざるを得ない。



音楽的には、ソウル、ファンクからラバーズロックまで、かなり幅広いスタイルの曲が入っているわけですが、そこはスタジオミュージシャンの集まりではなくパーマネントなバンドの強味か、演奏に統一感があるし、何よりもエリのボーカルが、どんな曲も全部自分のモノにしてしまうので、アルバムとしてすごくタイトな仕上がりになっていると思います。


さすが、あれだけ売れたにも関わらず、今まで中古盤屋さんでお目にかからなかったわけだな、としみじみ思いました。

学生だらけの渋谷系シーンに紛れ込んだ大リーガー、という感じもしますが。

しかもこの一枚だけで解散するっていう潔さ!

やっぱり俺みたいなセコい人間とは対極にあるバンドなんだな、と彼我の差を感じずにはいられないですよ。

卑屈でごめんなさい。
素晴らしい作品です。

ALIVE

ALIVE