ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File023:Eric.B&Rakim "Paid in full"

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今年42枚目。

デカすぎるゴールドのアクセサリーが泣かせる87年オールドスクール大定番。
邪道のブックオフ500円。

ヒップホップに疎い俺でも、EricさんとRakimさんが真のレジェンドだってことくらいは知ってるぜ、といきがって入手してみました。



今の若い方には想像もつかないでしょうが、私が10代だった20年前はサンプリングとは、アマチュアにとっては大変に高級な技術でございました。


私が高校時代にパン屋のバイトで貯めた7万円で買ったサンプラー(AKAIS01)のサンプリングタイムは、たったの15秒。容量にして1MB、昔懐かしフロッピーディスク1枚分。


そいつとKORG M1の内蔵シーケンサーのコンボという厳しい制約の中で、いかに音楽らしいものを作れるか、四苦八苦しておりましたよ…。


まぁ、私にとって一番の問題はサンプリングタイムじゃなくてセンスの有無だったんですけどね。



と、ついそんな老害思い出話をしたくなるほどに、この作品のトラックには素朴でチャーミングなDIY精神に溢れています。

これを聴いて、俺にもできるかも、と楽器屋に走った少年少女が世界中にいたはず。


こうやって文化というのは広がっていくものなのね、としみじみしてしまった次第。


ちなみにこのお二人がレジェンドたる由は、ライムの自由度を格段に拡げたから、だそうです。


そう言われてみると、拍数とか空白とかを気にしない、力の抜けた感じはRUN DMCとかパブリックエネミーなんかとはちょっと違う気がします。


日本人で例えるなら、いとうせいこうとスタャダラアニの違い、みたいな感じでしょうか。

Paid in Full (Exp)

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Paid in Full

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