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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File017: Todd Rundgren 『Something/Anything?』


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会社帰りにバナナレコードのセールで買いました。今年36枚目。
俺と同じようなサラリーマンが、クラフトワークのCDを確保しつつ携帯で仕事の話をしてる姿なんかを見るとつい、胸が熱くなります。


父ちゃん、お互い頑張ろうぜ。
みたいな。

余計なお世話なんですけどね。



父ちゃんと言えば、この言わずと知れたポップスの大名盤を作ったトッド・ラングレンは、女優リブ・タイラーさんの育ての親としても有名であります。


元々は奥さんの連れ子だったのに、奥さんが出て行った後も自分の娘として育て上げたらしい(実の父親はエアロスミススティーブン・タイラー)。



しかし、そんないい人エピソードと相反するかのように、この作品はやりたい放題ですよ、奥さん。


ソフトロックからプログレ、ハードロックまで、ありとあらゆるスタイルのポップミュージックを自由自在に書きまくって、ほとんど全部自分で演奏したものを、当時の最新技術で録音して、レコード二枚にぶち込んでますからね。


常人離れした才能とエゴの塊という印象を受けます。

そしてきっとこういう人は自分の才能と世間の折り合いをつけるのに精一杯で、とても子供の世話なんてできないんじゃないかと思ってしまうんですが。
世の中にはいろんなタイプの天才がいるものです。



さて、この作品の素晴らしさはこれまでも多くの人が語っているので、何を言っても今さらということは知りつつも、あえて付け加えるならば、コーネリアスの『ファンタズマ』とか、中村一義の『金字塔』と同じ、"閉じられた宇宙フィーリング"を感じたということでしょうか。


スタジオという密室の中で、頭の中のおもちゃ箱を全部ひっくり返したった!みたいな。

多分ここには、何年かけても全てを解き明かすことができない謎がたくさんある気がする。


というわけで、これからじっくり聞き込んでいこうと思う。


Something / Anything

Something / Anything