ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File 010:夏木マリ 『戦争は終わった』

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もういっちょ女性ボーカルもの。
少し前にブックオフで入手した夏木マリのアルバム。
(但し500円コーナー。いつもより奮発した)
 
 
しかしこれは、そんなブックオフ刑事ごときが聴くには畏れ多い、スノッブな年輪を刻んできた大人にしか作れない名作でございますよ。
 
小西康陽が仕立てた格好いいジャズの上で、それよりもずっと格好いい夏木マリが、古今東西のオンナについて自信満々に堂々と、語るように歌っている。

一言で表すと、俺の中からは決して出てこない表現だけで構成された作品、という感じ。
 
同じ日本人なのにここまで違うものか、と気持ちいいくらいに彼我の差を見せつけられるわけですが、アルバム後半に入ってくるとちょっと様子が変わってくる。
 
前半は中世の貴族、アル中の恋人、悪い男に騙される女、といったいかにもフィクション色の強い世界だったのに、終盤は独りで生きる女、子供がいない女、恋に破れた女など、パーソナルな色合いが濃くなってきて、最後の『悲しみよ こんにちは』では、思わずホロリですよ。まんまと。
 
 
みんなこれを聴いて、手練の大人の手口を勉強した方がいいと思うよ、ホント。
 

 

 

戦争は終わった

戦争は終わった