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ドリーミー刑事のスモーキー事件簿

バナナレコードでバイトしたいサラリーマンが投げるmessage in a bottle

File 002: GREAT3 『愛の関係』

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今年に入って、毎週のように中古CDばかりを買っていて、もう新譜というものがこの世に無くても困ることはないのではないかと思っていたところに、GREAT3の新作がリリース。

近所のHMVで、発売日の前日に入荷のタイミングを見計らって買った。
こんなこと、高校生以来だよ。



ロックバンドとリスナーの関係は、恋愛と同じように、出会いからの蜜月がある一方で、倦怠と別離からも逃れられない。

スポンジのような感受性を持った十代と違って、この年になると人生イロイロで面の皮も厚くなってるし、納期とかローンとか税金とかで心の余裕はあんまりないし、良い関係を続ける条件は年々厳しくなるばかり。


そんな中で、GREAT3は自分にとって本当に数少ない、現在進行形で心に寄り添ってくれているバンド。

それ故に、待望の新作が縁の切れ目になってしまった場合の喪失感というものも大きいわけで、ポジティブでない緊張感も抱えながら、ステレオの電源を入れた。


しかし、結論から言うと、杞憂という言葉がこれほどぴったりくる場面も人生でそうそうないだろ、と言いたくなる大傑作。

ギラギラするほどポップで肉体的である一方、性格の悪さを疑いたくなるくらいに丁寧なアレンジと録音。膨大な情報量がセンスよく噛み砕かれ、これでもかってくらいの密度に凝縮されている。
間違いなく日本のポップミュージックの最高峰ではなかろうかと。

年齢を重ねた分、名盤に巡り合えた喜びもまたひとしお、である。
これぞまさに、ロックバンドとリスナーの愛の関係と言えよう。

愛の関係

愛の関係